「glee」というドラマのシュー先生を演じたマシュー・モリソンが、朝の情報番組「スッキリ」でパフォーマンスしているのをツイッターで発見。

kazu

「glee」に関してはダンスブログでは絶対紹介したいと思っていました。

いきなり第2シーズンの18話にフォーカスを当てて「gleeの魅力」をご紹介します!

※5分ほどで読み終わる記事です。ネタバレも含んでいます。

記事を書いているのは…

元劇団四季、テーマパークダンサー。30分のショーから2時間の舞台まで出演回数は5,000回は軽く超えているんじゃないかと思います。レッスンを受けるのが大好きで、ひたすら踊りまくっていました。今もレッスンは継続中でフリーのダンサーとして活動中です。

glee シーズン2-18話「Born This Way」最高のマッシュアップ「I feel pretty / unpretty」

gleeのあらすじ

「glee」は、ミュージカルドラマです。1シーズン23話もミュージカルを制作するというのは、とても新しい試みでした。一時期のミュージカルブームにおいて、このドラマの貢献はかなり大きいと思います。

初めて知ったのは、何かの賞(エミー賞か、グラミー賞か、ゴールデングローブ賞か…)でパフォーマンスをしているときでした。その時はみんな新人でとっても緊張しているのがわかるくらい、初々しくて、でもパワーがあって。この人達は誰なんだろうか…、と思ったのを覚えています。

gleeとは?

「合唱クラブ」のことです。

最初の3シーズンの舞台は、超ド田舎のオハイオです。この高校の合唱部にいる超イケテナイというレッテルを貼られているgleeメンバーたち。田舎では理解されづらい個性あふれるメンバーたちの日常が描かれます。

ドラマの序盤、合唱部とは正反対のアメフト部からフィンが加入。しかも花形のクォーターバック。スクールカースト最上位のフィンが加入したことで、これまた最上位のチアリーダーの女子たちも加入。gleeクラブが大きく動き出します。

アメリカのスクールカーストに翻弄されながら自分たちの夢や、自分自身を認めていくメンバーたち。でも、田舎にいるからこそ許されない多様性。そこに流行りの音楽から昔懐かしいヒットナンバーまで、いろんなジャンルの音楽がアレンジされ挿入されています。この音楽のセンスがピカイチで、音楽が再発見できるドラマでもありました。

シーズンは6まで続きますが、シーズン4からは高校を卒業したメンバーと、高校にいるメンバーで舞台が分かれてしまい、話があっちこっちに。そして終了してしまいました…。

制作陣の音楽、ミュージカル愛に溢れている作品です。昔の作品を知っている世代にはこんな使い方があるのか!と目からウロコで、昔の作品を知らない若者にはとても新鮮に聞こえます。

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僕のウォークマンにはグリーのプレイリストが100曲ほど入っています!

シュースター先生役のマシュー・モリソンが来日

ちょうどツイッターでシュー先生が来日している動画を発見!

グリー終了後のキャリアも順調でブロードウェイの舞台「ファインディング・ネバーランド」でも主演しています。

とても評判のいい舞台で日本でも来日公演がありました。実は日本版も制作されていましたが、プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタイン(#me too運動のきっかけになった人)のセクハラスキャンダルが原因で、中止になってしまいました…。

魅力的なマッシュアップ

僕はgleeを見るまでマッシュアップという言葉を知りませんでした。

マッシュアップとは?

マッシュアップとは、2つ以上の曲を合体させてひとつの曲にすることです。

最初に大きな衝撃を受けた曲は「I feel pretty / unpretty」。

まずはこの曲が使われている、シーズン2の18話「ボーン・ディス・ウェイ(ありのままに生きる)」のあらすじのご紹介。ネタバレしてます!!

シーズン2 第18話「ボーン・ディス・ウェイ(ありのままに生きる)」

gleeのドラマクイーンであるレイチェルがダンスレッスン中に鼻を骨折してしまいます。レイチェルはユダヤ系です。ユダヤ系の人たちは鼻に特徴があり、日本では「かぎ鼻」「わし鼻」と呼ばれ、鼻筋が湾曲し肉厚です。レイチェルが病院に行くと先生から、整形をススメられてしまいます。「せっかくだから直してみたら」という先生…。その言葉にレイチェルはとっても乗り気です。でもグリーのメンバーたちは猛反対。

レイチェルの理想の鼻として白羽の矢が立ったのが、チアリーダーのキャプテンであり、歩くバービー人形のクインです。整形後のイメージを確認するために、レイチェルと一緒に病院で検査を受けます。

その時歌われるのがこの「I feel pretty / unpretty」です。

普段、スクールカースト最下層にいるレイチェルと最上位にいるクイン。クインのことをうらやむレイチェルと、上位に君臨し続けるために無理をしているクイン。この曲では、ふたりの外見へのコンプレックが表現され、実は同じ悩みを抱えていることがわかります。

18話の途中で、中学時代にクインが今より30kg太っていたこと、そして鼻の整形をしていたことが暴露されてしまいます。そしてクインはその頃の自分に戻らないよう、大変な努力をしていることが明きらかに…。とはいえ、後半には救いがあるのでご安心を。

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「I feel pretty / unpretty」は、自己嫌悪に陥った時に聞くととても励まされます!

日本語訳がついている動画があったのでぜひご覧ください。レイチェルが黒髪で、クインがブロンドです。整形をしたクインはどこか大人びていて、整形を迷うレイチェルが少し子供っぽく見えるのもとても不思議です。


Glee/I feel pretty unpretty 和訳

原曲

「I Feel Pretty」:ミュージカル映画の金字塔「ウエストサイドストーリー」
「Unpretty」:TLC(R&Bのグループセールスとして最高記録を持つ)

とても耳心地がいい、オリジナルよりかなり落ち着いたサウンドになっています。何より、ストーリーと信じられないくらいマッチしています。

2つの曲が合わさっているとはいえ、TLCの「Unpretty」がほとんどを占めています。原曲は1999年に発売され、女性に圧倒的な支持を受けました。周囲に合わせなくてはいけない女性を応援するメッセージソングになっています。gleeバージョンではクインがメインに歌っていて、クインの胸の苦しみを感じることが出来ます。

それと対照的に使用されているのがウエストサイドストーリーの「I Feel Pretty」です。原曲はとてもハッピーな曲です。映画では、愛を知ったマリアが自分自身を受け入れ、自信満々に歌っているシーンとなっています。最高にウキウキしているシーンです。マッシュアップの曲では「整形をすれば自分に自信が持てるはず」と思うレイチェルがメインに歌っています。でも、「I Feel Pretty」を歌うレイチェルは、明るい歌詞なのにどこか悲しげです。

整形に対する「glee」が出した答え

整形に関しては肯定もせず否定もしないという感じです。勢いで行おうとするレイチェルには留まるようさとし、どうしてもやりたいと悩み続けていたクインの整形は後押しする内容になっています。

特にクインの整形が暴露されたあと、恋人フィンからの反応に注目しました。フィンはあっさりと受け入れ、クインはかなり救われます。

TLCの「Unpretty」


TLC – Unpretty (Official Video)

Music Videoは4,000万回再生され1万件以上のコメントがついています。今も変わらず支持されている曲です。TLCはT-ボズ、レフト・アイ、チリの3人の女性グループです。ラップ担当のレフト・アイは2002年に自動車事故でこの世から去っています。

この曲は今回のgleeのテーマと被る内容です。人に合わせなければならず、無理をしている女性に逃げ場を提供するようなMusic Video です。チリが病院から逃げ出し外に飛び出すと、そこには鮮明な赤で書かれたAmbulance(救急車)の文字が。この曲に救われた女性はたくさんいたんじゃないでしょうか。もちろん男性も。僕もそのひとりです。

歌詞は他のサイトで紹介されているので、こちらにリンクを貼らせていただきます。

ウエストサイドストーリーの「I Feel Pretty」


West Side Story (7/10) Movie CLIP – I Feel Pretty (1961) HD

こちらはTLCの「Unpretty」とは真逆です。マリアとトニーは尊敬しあい、外見に惑わされず、ありのままのお互いを愛し合っています。マリアはこの愛を知ったことで、自分を認められるようになり、自分に自信が持てるようになっています。この次のシーンから悲劇へ転がり落ちていくため、ウエストサイドストーリーで最後の幸せなシーンです。

ナタリー・ウッドの踊りがとても特徴的です。0:48にヒッチキックという技があるんですが、ちょっとおもしろい飛び方で、足が伸びたまま着地しているので折れてしまいそう…。子供の時に見て、なんかおもしろいジャンプですごく印象に残っています。

プチ情報としては、ナタリー・ウッドの歌は吹き替えです。ナタリー・ウッドは自分の歌が使われると思っていましたが、吹き替えになってしまい大激怒したというエピソードが残っています。

こちらも歌詞の和訳はリンクを貼らせていただきます。

ボーン・ディス・ウェイ

そして今回の題名の「ボーン・ディス・ウェイ」は泣く子も黙るレディー・ガガ様の代表曲です。ありのままを美しく、という音楽は女性アーティストのテーマですね。TLCの曲との共通点をすごく感じました。

gleeでは毎週シュー先生が課題を出します。その課題に合った内容の音楽を歌や踊りで表現していきます。今回の課題は「Acceptance(直訳:受け入れること、意訳:ありのままの自分を受け入れること)」。メンバー全員で「自分のコンプレックスを表明したTシャツを着てパフォーマンスをする」というのが課題です。


Glee – Born This Way (Full Performance with Lyrics)

18話最後のシーンです。コンプレックスでもあり、ありのままに受け入れたい自分の特徴を書いたTシャツ。みんな個性が出ていて笑えます!

実際に発売もされていたと思います。

それぞれのコンプレックス

レイチェル:NOSE – 大きい鼻
フィン:CAN’T DANCE – 踊りが下手
クイン:LUCY CABOOSEY – クインの本名。おデブで鼻を整形する前の名前
カート:LIKES BOYS – 男子が好き(ゲイ)
メルセデス:NO WEAVE! – エクステがなきゃダメ
アーティ:FOUR EYES – メガネ
ティナ:BROWN EYES – 茶色の目(いつもカラコンつけてる)
マイク:CAN’T SING – 歌が下手
ブリタニー:↑ I’M WITH STOOPID – ネジが緩んじゃってる(Stupidをスペルミスしています)
パック:I’M WITH STUPID ↓ – 下半身が節操なし
サム:TROUTY MOUTH – 魚のような変な口
ローレン:BAD ATTITUDE – 人生を斜に見ている
ウィル(マシュー・モリソン):BUTT CHIN – ケツアゴ(アゴが割れている)
エマ:OCD(Obsessive Compulsive Disorder) – 強迫性障害

そして最後のシーンで舞台を見つめる、隠れゲイのカロフスキーと隠れレズビアンであるサンタナ(Tシャツにはレバノン人 – LEBANESE – と書かれていますが、おバカなブリトニーがレズビアン- Lesbian – をスペルミスしています)。

以上ネタバレを含む内容解説でした!!

グリーはオススメです!

ジャズダンサーやミュージカル俳優を目指す人にはとてもおすすめな作品です。特に制作陣の音楽のチョイスが素晴らしく、このドラマを見ることで他の偉大な作品の勉強になります。

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ぜひぜひチェックしてみてください。

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今回はgleeのマッシュアップ「I feel pretty / unpretty」の記事でした。
ありがとうございました。