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なんで光エネルギーで毛根にダメージを与えることができるの?
レーザー脱毛と光脱毛は何が違う?
なんで機械がたくさんあるの?

僕は脱毛をはじめた時「光ってそんなにパワーがあるの?」という疑問がありました。光脱毛は、光線を肌に照射することで毛根にダメージを与えます。調べていくうちにいろいろわかってきました。

光エネルギーは肌内部にあるメラニン、水分に吸収されます。そして光エネルギーが熱エネルギーに変化することで毛根にダメージを与える、ということがわかりました。

脱毛サロンに行くとサラーっと説明されてしまって、なんとなく納得してしまうことがあると思います。ですが、もう一歩深く知りたいという気持ちに応えるべくこのテーマを取り上げています。

記事を書いているのは・・・

僕は資格を取得し自分でもサロンを運営しています。サロンの運営をしながらも数多くのサロンに足を運び研究しています。

kazu

今回は、光脱毛、レーザー脱毛(アレキサンドライト、ダイオードレーザー、ヤグレーザー)のメカニズムと脱毛機械について、深ーく紹介していきたいと思います。

※5分ほどで読み終わる記事です。この記事は、初心者の方でも問題ないですが、脱毛の知識がある程度ある方に向けて書いています。光脱毛とレーザー脱毛どちらを選ぶかの基準になると思いますが、かなり専門的な内容になっています。ぜひじっくり読んでください。

IPL脱毛とレーザー脱毛の波長を比較

光脱毛とは?

光脱毛の正式名称は「IPL脱毛」といい、「フラッシュ脱毛」とも呼ばれます。IPLとは「Intense Pulsed Light」の頭文字をとった言葉で、直訳すると「短い時間、強力に発光させる」という意味です。

医療機関で行われるレーザー脱毛も、エステサロンのIPL脱毛も同じ方式です。光線を毛根に照射することで脱毛を行っていきます。

レーザー脱毛のメカニズム

レーザー(laser)という言葉も「Light Amplification by Stimulated Emission of Radidtion」の頭文字をとった言葉です。意訳すると「エネルギー密度の高い単一の波長を増幅させた光線」となります。

すでにわかりにくい説明なので、まずはこの波長から説明します。

波長とは?

光脱毛とプリズム

光は、空中を飛びかっているさまざまな電磁波のうちのひとつです。

波長が短いとエネルギーが強い

kazu

波長は短ければ短いほどエネルギーが強くなります!

KONICA MINOLTA ホームページより

電磁波は、波長が1000km以上にもなる電波から、1mmの100億分の1以下のγ(ガンマ)線まであります。波長は短ければ短いほどエネルギーがつよくなるので、γ線のような短い波長は、消毒などに活用されています。

脱毛で使用される光線は、目に見える「可視光線」と、目に見えない「近赤外線」があります。

光エネルギーから熱エネルギーへ

光エネルギーは、物体に吸収されると熱エネルギーに変換されます。光を吸収する分子が物体に含まれていて「発色団」と呼ばれています。光脱毛、レーザー脱毛ではこの特性を利用し、毛根に熱エネルギーをぶつけます。

発色団で光エネルギーが熱エネルギーに

皮膚科におけるレーザー治療の基本原理:渡辺晋一著

ここでポイントになるのが「発色団」という分子です。

「発色団」はりんごが赤く見える理由です

りんごは赤以外の色を吸収し、赤色だけを反射しています。この赤色以外の光を吸収する分子が「発色団」です。この発色団の働きで人間の目にはりんごが赤く見えるようになります。

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内部に光エネルギーがあたると熱エネルギーになります。すると、物体があたたまります。

色の見える仕組み

中部電力ホームページより

熱エネルギーが毛根を破壊するわけではない

体毛にあたった光エネルギーが「発色団」に吸収されると熱エネルギーに変換されます。すると、毛根のまわりにある毛包という部分に熱が伝わります。この毛包の中に体毛をうみだす細胞があり、60℃以上の熱を加えることで、その働きをストップさせることができます。光脱毛では100℃、レーザー脱毛では200℃近くの熱になります。

レーザー脱毛の効果の高さは、200℃という高温をあてることができるためです。さらに詳しい説明はこちらの記事をご覧ください。

光脱毛とレーザー脱毛の2種類の方法

光線が皮膚の中に入ると真皮を透過し、メラニン、水分が光エネルギーを吸収します。レーザー脱毛と光脱毛では「メラニンに光線をあてる方法」と「水分に光線をあてる方法」の2種類で脱毛を行います。

メラニンに光線をあてる方法

脱毛で効果を発揮するのは、このメラニンに光線をあてる方法です。黒い体毛に絶大な脱毛効果があります。

水分に光線をあてる方法

肌の水分に吸収された光エネルギーは熱エネルギーに変化します。この熱エネルギーが水分から毛根に伝わり脱毛効果を発揮します。

この場合、黒い体毛だけでなく、白髪やうぶ毛にも効果を発揮します。ただし間接的な方法なので、効果がほぼない場合もあります。

レーザー脱毛機と光脱毛機の波長の違い

アレキサンドライト、ダイオードレーザー、ヤグレーザーの光の吸収率の違い

レーザー脱毛

レーザー脱毛は毛根の深いところに照射

レーザー脱毛機は一点集中型で、機械ごとに波長の長さが「ひとつ」決まっています。

脱毛で使用される有名なレーザー脱毛機は、アレキサンドライト(755nm)、ダイオードレーザー(810nm)、ヤグレーザー(1064nm)の3種です。

光脱毛

それに対し光脱毛の機械はすべての波長(550nm~1200nm)を網羅しています。

光脱毛は幅広い波長で照射

熱エネルギーをメラニンに吸収させて脱毛

波長の色により、黒い分子への吸収率が変わります。上のグラフのメラニン(緑色)に注目してください。メラニンとは、メラニン色素のことで黒い色素をさします。

レーザー脱毛と光脱毛では黒い体毛(メラニン色素)に光エネルギーをぶつけるため、どの波長がどれだけ黒い分子に吸収されるかがとても重要です。

アレキサンドライトとダイオードレーザーの光線はメラニンに吸収されやすいため、脱毛効果がかなり高いです。しかし、波長が1000nm~になってしまうと、光線がメラニンに吸収されづらくなってしまいます。

ヤグレーザーは深い場所のメラニンに反応

そうなるとヤグレーザーの光線は、ほとんどメラニンに吸収されないことになってしまいます。下記グラフはさきほどのグラフとは、吸収率の計算方式が違います。このグラフの通り、ヤグレーザーでもメラニンにしっかり働きます。

ヤグレーザーは深い場所のメラニンに反応

Dr.若松他 正常及び母斑皮膚の分光分析「レーザーによる母斑治療の基礎研究」日形外会誌 3:439-445,1983

ただし、ヤグレーザーはアレキサンドライトやダイオードレーザーに比べ、メラニンにあまり反応しない特性があります。ですが、黒色に反応しないおかげで、日焼けしてしまった人の肌でも使用することができます。

アレキサンドライト、ダイオードレーザー、ヤグレーザーの光線の深さの違い

らら子の成長物語さんのブログより

この図のように波長の長いヤグレーザーの光線は深い部分まで届き、ピンポイントで「根深く太い体毛」に効果を発揮します。とくにヒゲとVIOに高い効果が期待できます。

ただし、痛みを強く感じやすい特徴があります。というのもヤグレーザーは水分によく吸収されるからです。水分は保温能力がとても高いので、熱がこもりやすくなります。ヤグレーザーの光線をあてると水分を通し、周りの皮膚がヤケドしてしまうリスクが高くなってしまいます。

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痛いと感じる人が多いです…

そして、深い場所にあてていくので、麻酔クリームが効きづらいです。麻酔クリームは皮膚の表面に近いと効果を発揮しますが、深い部分ではほとんど効果がありません。そのため、麻酔をする場合は笑気麻酔がオススメです。

そして水分によく反応するので、白髪やうぶ毛に効果を発揮することもあるようです。水分から毛根に熱が伝わると毛包に熱エネルギーが伝わり、働きをストップさせるというメカニズムです。メラニンにあてる方法ほど効果はありませんが、白髪やうぶ毛に効果があった、という口コミが多くなっています。

ヘモグロビンが美肌に働きかける

最後にヘモグロビンの光線の吸収率に関してです。赤血球に含まれるヘモグロビンに光エネルギーが吸収されると「リフトアップ(肌の若返り)」につながり、「コラーゲン生産」が促進されます。

その代わり、メラニンや水分よりヘモグロビンに光エネルギーが吸収されると、脱毛パワーが落ちてしまいます。そのため脱毛処置を受けるとき、照射面を少し強めに肌に押しつけられることがあるかもしれません。これは少し押すことで、一時的に血液を照射面の両脇にズラしていると考えられます。こうするとヘモグロビンに光エネルギーが吸収されすぎないようにすることができます。

このように、美肌効果を求めるなら照射面を軽くあて、脱毛効果を求めるなら照射面で肌を圧迫していきます。

光脱毛はすべての波長をカバー

光脱毛は幅広い波長で照射

レーザー脱毛がひとつの波長の光線を発射するのに対し、光脱毛機は550nm~1200nmまで、すべての色の波長をカバーしますそのため、「メラニンに光線をあてる方法」と「水分に光線をあてる」2種類のイイとこ取りの脱毛方法です。

光脱毛で肌がキレイに

サロンで行う光脱毛はレーザー光線ほど強くないので、とても安全な方法です。そして、光脱毛はアレキサンドライト(755nm)、ダイオードレーザー(810nm)、ヤグレーザー(1064nm)の波長と重なります。それだけでなく、波長の広さから肌質改善の効果もあります。

光線の肌質改善効果

緑・・・しみ、そばかす、ニキビ跡
黄・・・赤ら顔
橙・・・毛穴、小じわ、肌質改善
赤・・・抗炎症、肌に弾力

そしてヘモグロビンや肌内部の水分に光エネルギーが吸収されることで、リンパの流れやコラーゲン層の活性化につながります。

安全なムダ毛処理と同時に肌の若返り、はり、小じわ、美白、たるみ・しわ・毛穴の黒ずみや開き・毛細血管拡張による赤ら顔・紫外線によるシミに効果を発揮します。

ひとつ注意点があるとすれば、エステサロンの光脱毛機械では、しっかり紫外線が抜かれているかチェックが必要です。紫外線が含まれてしまうと、シミやシワ、肌のくすみの原因になってしまいます。

男性の脱毛

男性のムダ毛は濃く、しぶといのが特徴ですのでご注意ください。男性用の機械は、男性を専門に行っているクリニック、サロンにあります。

・剛毛に強いレーザー脱毛のゴリラクリニック、湘南美容外科クリニック。

・コスパ重視の方には、光脱毛のメンズキレイモとメンズクリア。肌のダメージが少ないです。

光脱毛は、美容効果を求める方に人気の方法です。それに対し、レーザー脱毛はパワーが強いため、短期間で済ませたい方に人気の方法です。費用は、光脱毛の方がレーザー脱毛よりかなり手頃で、半額で済むこともあります。

kazu

以上「光脱毛、レーザー脱毛のメカニズムと脱毛機械について」でした。
どうもありがとうございました!!