2018/19シーズンの「映画でバレエ」が始まりました。

「マイヤーリング(うたかたの恋)」は、男性が主役の物語バレエです。感想の前にケガから復帰した主演のスティーヴン・マックレーを紹介します。

  • 日本では漫画も販売されています
  • オールマイティーダンサー
  • 映画版「キャッツ」に出演予定
  • ケガからの復帰第1作
  • 奥さんと3人の子どもたち
  • ※5分ほどで読み終わる記事(2018年10月に最初書きました)です。この記事を読むとスティーヴン・マックレーについてバッチリです。

    記事を書いているのは…
    元劇団四季、テーマパークダンサー。舞台、特にバレエを観に行くのが大好きで、年間100公演観に行った記録あり。ぜひ男性にもバレエを観に行ってもらいたいと思っています。

    スティーヴン・マックレー

    スティーヴン・マックレーのご紹介

    英国ロイヤル・バレエ団で一番上の階級にいるプリンシパルです。現在ゲストプリンシパルを除くと、男性ダンサーの中で3番目に長いキャリアをほこります。

    1985年12月19日生まれの34歳(2020年2月現在)、オーストラリア生まれです。7歳の頃にお姉さんの影響でタップダンスとバレエをはじめます。

    2003年(17歳)、ローザンヌコンクールでスカラシップ賞を獲得し英国ロイヤル・バレエ団付属のロイヤル・バレエ・スクールの留学権を獲得します。


    Steven McRae -Le Corsaire(海賊よりアリのバリエーション)

    2004年 ロイヤル・バレエ・スクールを卒業と同時に英国ロイヤル・バレエ団に入団
    2005年 ファースト・アーティスト
    2006年 ソリスト
    2008年 ファースト・ソリスト
    2009年 プリンシパルに昇進

    2007年に初来日

    最初に僕がスティーヴン・マックレーを観たのは、2007年です。ロイヤルバレエ団のソリストの頃で20歳くらいのときにあたります。東京バレエ団の「真夏の夜の夢」でヨハン・コボー(アリーナ・コジョカルの公私のパートナー)の代役でした。

    主演ふたりが英国ロイヤルバレエ団からのゲストでした。僕は、タイターニアを踊ったアリーナ・コジョカル目当てでしたが、スティーヴン・マックレーの踊りがとにかくキレイで驚いたのを覚えています。ちなみに、この頃の東京バレエ団は芸達者なダンサーがたくさんいてよく見に行っていました。

    その頃スティーヴン・マックレーは日本で無名の存在でした。アンソニー・ダウエルというロイヤル・バレエ団をダンサーとしても芸術監督としても支えた人物がいます。このアンソニー・ダウエルの推薦でスティーヴン・マックレーが代役として抜擢さますが、日本では誰もスティーヴン・マックレーのことは知りません。そのため完全アウェー状態。

    ですが、この公演を機にスティーヴン・マックレーはひんぱんに来日するようになります。観客全員が度肝を抜かれました。力強いんだけど美しい。僕はそんな印象を持ちました。スティーヴン・マックレーは日本によく来てくれるので、見るチャンスはけっこうあると思います。

    こちらは2012年7月に東京バレエ団と共演した時の「ドン・キホーテ」の映像だと思います。
    0:00~パ・ド・ドゥ(二人の踊り)
    5:20~スティーヴン・マックレーのソロ
    6:30~タマラ・ロホのソロ
    8:20~コーダ(一番の盛り上がりのふたりの踊り)


    Don Quijote PD Tamara Rojo Steven McRae

    日本では漫画も販売されています

    スティーヴン・マックレーは日本との関りも深く、彼が共同制作のバレエ漫画があります。

    もともと男の子向けのバレエ雑誌に載っていた漫画です。

    雑誌も漫画もどちらも廃刊になったみたいです。残念・・・。直筆で雑誌にメッセージを投稿していて、人柄の良さをすごく感じていました。内容も素晴らしかったと記憶しています。

    とにかく、スティーヴン・マックレーはあれよあれよと23歳でプリンシパルになり、今の英国ロイヤルバレエ団に欠かせないダンサーです。

    オールマイティーダンサー

    スティーヴン・マックレーはクラシックバレエだけでなく、タップもかなり達者です。2011年に制作されたバレエ「不思議の国のアリス」ではタップダンスを披露しています。当時かなり話題になった作品です。スティーヴン・マックレーはマッドハッターの初演キャストで大絶賛されていました。


    Becoming The Mad Hatter: Steven McRae on Alice’s Adventures in Wonderland (The Royal Ballet)

    キャッツでは、タップも披露しているので納得のキャスティングです。

    映画版「キャッツ」に出演予定

    映画のキャッツに出演するそうです。

    ミストフェリーズかと思いきや、まさかのスキンブルシャンクス。スキンブルシャンクスは歌もしっかりあるので、歌も披露するはず。

    ロイヤルバレエからはもう一人出演します。それがフランチェスカ・ヘイワードでヴィクトリアを演じる予定です。ヴィクトリアはバレリーナが踊るときれいなので、期待大です。

    ただ、映画出演によりバレエ団から離れてしまうとのこと。

    高田茜さんと「ドン・キホーテ」を踊る予定だったのがキャンセルになってしまったのが、本当に残念です。

    そしてミストフェリーズはニューヨーク・シティ・バレエ団からロバート・フェアチャイルド。今度、劇団四季でも上演する「パリのアメリカ人」をブロードウェイで初演していました。

     

    ケガからの復帰第1作

    ケガからの復帰作として「うたかたの恋」はかなり負担が大きいと思います。逆に言うと「うたかたの恋」が踊れれば他の作品も余裕で踊れる、ということなのかもしれません。

    スティーヴン・マックレーのリハビリの様子の映像です。


    バレエダンサーは男性も女性もムキムキじゃないのに、力持ち。

    最近ケガが多いのでとても心配です。でも素晴らしい才能を持つダンサーなので、ぜひ長く踊ってもらいたいです。

    「うたかたの恋」のあらすじと感想はこちらで紹介しています。

    奥さんと3人の子どもたち

    スティーヴン・マックレーの奥様は同じくバレエダンサーのエリザベス・ハロッドです。エリザベス・ハロッドは上から3番目の階級であるソリストに属しています。


    The Royal Ballet Full Class – World Ballet Day 2014

    13:25~
    スティーヴン・マックレーの隣に奥様がいます。おなかが膨らんでいます! けっこうでかくてびっくりです!!

    ふたりには、子供が3人います。ロイヤル・バレエ団は子育てのサポートがしっかりしていると下記の記事で紹介しています。

    ロイヤルバレエ団の劇場には託児所がちゃんとあるみたいです。

    最近はケガが多く心配ですが、英国ロイヤル・バレエ団には欠かせないダンサーです。今回は、英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルである「スティーヴン・マックレー」をご紹介しました。日本で踊ってくれることが多いので、ぜひ劇場に足を運んでみてください。

    たけだ